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事例7:ドライフレックス®1・モルタル補修箇所のべたつき
数年前にドライフレックス®1で補修をした縁石にべたつきが発生したとの由。
現場検証の結果、不具合の原因かと思われる要因が2点見受けられました。
今回お施主様および工事関係者様のご了承を得て、本サイトに掲載いたします。
ドライフレックス®1で補修したモルタル。
数年後に塗装した表面からべたつきが発生した。
塗料を剥がすと、モルタルの表面全域に硬化していないドライフレックス®1が現れる。(写真①および写真②)
補修時期は不明。
写真①
写真②
検証結果
不具合を検証したところ、以下の2点がドライフレックス®1のべたつきの原因かと思われる:
原因1:撹拌不足による硬化不良
べたつく箇所を錐で(キリ)で突いてみたところ、複数の部分でドライフレックス®1の撹拌不良が見受けられた。
ドライフレックス®1は撹拌すると通常、不透明なオレンジ色になるが、本現場では赤色の部分と黄色の部分が混在している。(写真③ – 写真④)
写真③
写真④
原因2:メーカーの仕様とは異なる使い方に起因する不具合
- 不具合箇所の塗膜を剥がすと、モルタルの表面全体に、一律2mm位の厚みでドライフレックス®1を薄く塗布していた。(写真⑤)
- ドライフレックス®1は厚付け用の補修剤なので、最低10mmx10mmの厚みを確保して充填する必要がある。
- 本現場では、全体に薄付けをしているので、ドライフレックス®1が仕様通りの硬化時間で固まっていない可能性がある。
- その上に塗装したり、湿気が混入したりすると硬化不良によるべたつきが発生するリスクがある。
写真⑤
使用時の注意
ドライフレックス®1を安全にお使いいただくため、以下の点にご注意ください:
1:ドライフレックス®1の主剤と硬化剤が色ムラのない均一のオレンジ色(不透明)になるまで十分に撹拌してから使用する
2:補修箇所に最低10mmx10mmの充填体積を確保してから使用すること。厚みが十分に取れない場合は、”ドライフレックス®SF”のご利用もご検討ください
撹拌前の主剤(赤色)と硬化剤(乳白色)
均一に不透明なオレンジ色になったら使用可能