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事例1:エポキシ充填不足による界面剥離
補修作業に失敗しないために、化学品の性質を十分にご理解の上、基本の取扱いを確認して作業をしてください。
ドライフレックス®の界面剥離・屋外タイル
玄関タイルクのクラックをドライフレックス®1とドライフィックス®1(プライマー)で補修し、1年目に剥離が発生。
切取ったコアの状態:
硬化状態:良好(硬化不良なし)
塗料の密着具合:良好
剥離の仕方:界面剥離、素地とドライフレックス®1に密着した形跡が見られない
剥離原因・推測:
はつりが浅い為、ドライフレックス®の充填量が少ない → 密着面が少ない
はつり不足の為、届けたい箇所にプライマーが届いていない → 密着力を弱める
失敗しないために
1:10mmx10mmの充填体積を確保
ドライフレックス®の密着強度を高めるために、最低10mmx10mmのエポキシの充填厚みを確保してください。
タイル等、プライマーで接着強度を補助しにくい素地はドライフレックス®の接着面を大きくすることが接着の大前提です。
(写真上)現場のコアと10mmx10mmの専用スケールの比較:明らかに充填不足。
2:プライマーは適所に
基本から:吸込みがある素地:プライマー◎、 吸い込みが無い素地:プライマー×
屋外タイルは吸い込みが少なく、素地そのものにはプライマーが不要な場合が多いと思います(吸い込まない場合は塗布20分後にふき取り)。
10mmx10mmのはつりの段階で、モルタルまではつりをいれて、そこにプライマー処理をすることで密着をあげることが望まれます。
今回のケース:はつりが浅い為、モルタルにプライマーが届かず、不必要なタイルにプライマーが塗布されたことで密着が弱まったと考えられます。