接着・3つのルール

補修前の下地作り:3つのルール

施工手順・基本の7工程の中でも、特に大切な補修個所の下処理についての補足です。
ドライフレックス®を充填する前に、以下の3点を確認してください:

1:接着し良い界面を作る
2:プライマーによる下処理
3:最低10mmx10mm、ドライフレックス®の充填厚みを確保

1:接着し良い界面を作る:含水率の確認&腐食等の除去

  • 補修箇所の腐食・腐朽はきれいな素地が現れるまで切除し、粉塵、汚れ、毛羽等もすべて除去すること。
  • 補修個所が汚い、腐食が残っている等、接着面が不安定だと、ドライフレックス®との密着が困難になります。
  • 作業前に素地の含水率が18%以下であることを確認する。湿気が多い場合も密着に大きく影響します。

ライオンズ久末’11 010
鉄部の腐食

ライオンズ久末’11 022
腐食部分の切除と内部ケレン

2:プライマーによる下処理

  • 木材やモルタル等、“吸い込み”がある素地の補修は、必ず“ドライフィックス®”(プライマー)で下処理をすること。
  • ドライフレックス®は高粘度で作業性はいいものの、吸い込みがある素地に対する含侵性が乏しい為、プライマーの下処理は必須です。
  • 共剤のプライマーを素地に深く浸透させ、プライマーが硬化する前に追っかけでドライフレックス®を充填します。
  • プライマーと充填剤を同時に硬化させることで界面の密着をより強固なものにします。

注)吸い込みがない素地の補修:プライマーは不要です。補修面にペーパーをあて、十分に目粗してからドライフレックス®を充填してください。

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木部クラックにプライマーを塗布

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20分後、余剰分はウエス等でふき取り

3:最低10mmx10mmのはつりを確保

  • ドライフレックス®の充填時には最低10mmx10mmの厚みを確保すること。
  • エポキシに十分な厚み(体積)がないと、熱反応が発生しにくくなり硬化不良の原因になります。
  • ドライフレックス®の弾性力は厚付けすることで効果を発揮します。
  • 補修後、素地の動きに追随できるだけの十分な厚みがあれば、界面剥離や割れが他に発生するリスクの軽減になります。

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モルタルのクラック

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10mmx10mmのはつりを入れる

 

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