作業時に守ってほしいこと

1:ドライフィックス®UNI(プライマー)はブラシで撹拌しない

ドライフィックス®UNI(プライマー)は粘度のある2液です。2液を撹拌カップに注いで、ブラシを入れると分量が多いほう(=主剤)が先に毛束に吸い込まれます。そのブラシでカップ内を撹拌しても、毛束に入った主剤は混ざることができずダマの状態で塗布されてしまいます。結果、プライマーも上にくるドライフレックス®も効果不良を起こします。

液体を撹拌する際は、撹拌スティックのような棒状のもので撹拌すること

2:充填厚みを軽んじないこと

ドライフレックス®は厚付け充填剤です。薄く延ばして不陸調整等で使用することはできません。充填の厚みが足りないとドライフレックス®の剥離や、硬化不良の原因となります。硬化不良のままで塗装をするとアミンブリード(硬化剤成分の塗膜への染み出し)が発生し塗装を著しく損なう原因ともなります。

ドライフレックス®の充填の際は、最低10mmx10mmの厚みを確保してください。

3:主剤と硬化剤を十分に撹拌する

2液の撹拌が不十分だと、硬化不良の原因になります。

ドライフレックス®は主剤を着色しています。撹拌した際、2液の色ムラがなく均一の色に変わるまで十分に撹拌してください。

4:隙間なくきっちり奥まで充填する

ドライフィックス®UNI(プライマー)を塗布後、プライマーとの間にエアを残さないように、薄付けで奥まできっちり押し付けすること。隙間を残すと湿気や水が浸入した際、そこから腐朽が再発するため。

図:充填不足の隙間から水が浸透して腐朽が発生

5:含水率を守る

補修箇所の含水率が18%以下であることを確認してから作業をすること。湿気が残っていると、水とエポキシが反応して硬化不良を起こすリスクがあるため。

図:湿気の多い木部にドライフレックス®で補修し、硬化不良が発生

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