事例2:下処理不足による界面剥離

補修作業に失敗しないために、化学品の性質を十分にご理解の上、基本の取扱いを確認して作業をしてください

ドライフレックス®の界面剥離・ログハウス
ログハウスのクラックをドライフレックス®4とドライフィックス®4(プライマー)で補修したところ、1年足らずで剥離が生じる。

 

剥離の原因・推測

丸太補修の場合、ドライフレックス®は写真のような使い方はできません。

丸太(芯有材)補修の限界
芯のある木材は、背割りを入れるくらいですからよく動きます。その動きは、芯を除去しない限りドライフレックス®も追従は不可能です。加えて今回のケースは、挙動の大きなクラックに、界面を未処理でドライフレックス®を充填しているので、密着も悪くあっという間に剥離が生じたのだと思います。

とは言え何とかしたい!方へ
ログハウス等の場合、“屋外の上向きに割れたクラックは、水が浸入する恐れもあるので何とか補修をしたい”というケースもあるようで
①可能な限り芯を切除
②密着を落とす要因となる先細り部分をはつる(はつりの程度はクラックの幅により異なる)
③木部とドライフレックス®の密着糊代(のりしろ)を最低10mmx10mm位で充填成形
丸太の中はドライフレックス®が届きませんので、空洞のままでも、バックアップ材をつめてもかまいません。

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